コラム & お知らせ

弁護士 守谷自由がみなさんに
分かりやすく法律解説や
具体的な相談事例、
そして解決事例などをお伝えしています。

2018.07.02 一般民事事件

労働問題に関する解決事例

1【労働者側】会社のした解雇の不当性を認定し、解決金として給与6か月分を得た事例

(1)相談内容

会社の上司との折り合いが悪かったため、解雇されてしまいましたが、能力がなかったとの解雇理由に納得がいきませんが、どうしたらよいでしょうか。また、収入がないのですが、失業保険をもらってもよいのでしょうか。

(2)解決内容

失業保険を「仮給付」という形でもらいながら、早期解決の視点から労働審判を申し立てました。
審判では、解雇の不当性を訴え、労働審判員も会社の解雇に正当事由が認められないと認定してくれましたが、復職するのが難しいと考え解決金として給与の6カ月分をもらうことで解決いたしました。

(3)コメント

解雇の正当事由があるかどうかは、労働者の事情だけでなく、会社側が解雇回避の努力を尽くしたかどうかが争点になります。
納得がいなければ一度弁護士にご相談ください。

 

2 【労働者側】時間外残業代を請求し、250万円を獲得した事例

(1)相談内容

3年前から時間外残業をしていましたが、会社側は時間外残業を支払ってくれません。どうしたらよいでしょうか。

(2)解決内容

タイムカード、就業規則、労働契約書、給与明細等から時間外残業を計算し、使用者に請求しましたが、期限内に支払いがなかったので、訴訟を提起しました。
訴訟では、使用者側がかなり争ってきましたが、当方の主張を一つ一つ主張・立証し、最終的には請求額にほぼ満額違い時間外残業をもらうことが出来ました。ただ労働債権は2年で時効になってしまうため、2年を超えている時間外残業については認められませんでした。

(3)コメント

会社との関係を悪くしたくないために時間外残業代が支払われなくても泣き寝入りしてしまう方がいらっしゃるかもしれませんが、時間外残業を請求したことで、会社側が不当な取扱(例えば解雇)をすることは違法です。納得できないことがありましたらまずは弁護士のご相談ください。

 

3 【使用者側】従業員との「パワハラ」トラブルとの解決事例

(1)相談内容

社員が10人未満の会社ですが、その内一人の従業員に対して、仕事について口頭で注意したところ、その従業員から「パワハラだ」と言われました。もちろん私が従業員に対して暴力をふるったりもしていません。どうしたらよいでしょうか。

(2)解決内容

注意をした使用者と当該従業員にそれぞれの話をきき、その内容では「パワハラ」には当たらない旨を裁判例等を引用しながら説明しました。
最終的に、当該従業員も納得してくれました。

(3)コメント

使用者と従業員とのトラブルはちょっとしたことで事件に発展してしまいます。訴訟等の事件になる前に第三者である弁護士を入れて法的な見解を交えて冷静に話し合うことは解決の方向に導かれやすいです。お悩みの方は一度ご相談ください。

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